薬機法管理者の勉強時間は?5日で合格したWEBライターが、難易度や勉強方法を解説

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ライター

化粧品や医薬品、サプリメントや健康食品などにかかわる人であれば、一度は聞いたことがあるであろう「薬機法管理者」という資格。

「法律関係だから難しそう」

「勉強時間はどれくらい必要なんだろう?」

など、受講・受験すべきか迷っている方もいるかと思います。

というわけで今回は、5日間の受講で合格にこぎつけた私が、薬機法管理者資格の概要や難易度、勉強方法などをまとめたいと思います。

20~30時間ほどの時間が取れれば、1週間もかからずに合格することも不可能じゃありません!

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薬機法管理者とは

薬機法管理者は、株式会社薬事法ドットコムが運営・認定を行っている民間資格です。

薬機法自体は厚生労働省の管轄となるため国家資格かと思われる場合もありますが、国家資格ではありません。

資格を取得するためにはeラーニングでの講座受講が必須となっており、講座と資格試験を合わせた費用は89,800円となっています。(※2024年10月時点)

薬機法管理者(講座・資格試験セット)89,800円
薬機法管理者講座(修了試験含む)59,800円
薬機法管理者資格試験(登録講習料含む)30,000円
薬機法管理者・コスメ薬機法管理者のセット109,800円
参照:https://ydc-edu.com/pricelist/

た、たかい…!

また、1年ごとの更新制となっており、更新費用がかかります。

資格更新1回目・2回目(1年間)20,000円
資格更新3回目以降(1年間)10,000円
【自動更新】資格更新1回目20,000円
【自動更新】資格更新2回目以降10,000円

なかなかの金額となっているため、可能な方は各種割引も利用しましょう!

講座と資格試験をセットで申し込む場合には、以下のような割引が利用できます。

  • 複数人でのお申し込みの団体割引
  • YDC会員様の会員割引
  • 薬機法管理者講座とコスメ薬機法管理者講座の同時お申し込みでセット割引
  • 現在受講中の方の追加受講で追加受講割引

薬機法管理者をとるメリット

「薬機法管理者」とインターネットで検索をすると「意味ない」が関連ワードとして出てくることもあり、「高い費用を払って受験すべきなのだろうか」と迷われる方が多いと思います。

正直、多くの方にとっては意味がない資格だと、私も思います。

しかし!逆にいえば、一部の人にとっては合格することで大きなメリットのある資格です。

具体的には、ヘルスケアやコスメ関連のライター、アフィリエイター、インフルエンサーなどにとっては、取得しておいて損はないと思います。

それは、資格を持っていることで作成するコンテンツが薬機法に抵触するリスクを避けることができ、クライアントからの信頼度が高まるためです。

薬機法は、違反すると課徴金や刑事罰が科されることもあるので、そのリスクを避けられる知識を持っていることは、ヘルスケアやコスメに関する広告を行う上で欠かせないのです。

そのため、新たな仕事が獲得できたり、単価がアップしたりといったメリットにもつながります。働き方が多様になり、ライターやアフィリエイターなどを副業にする方も多い今、ほかの方々との差別化を図るためにも大事だと思っています。

そして、薬機法管理者の資格取得者は、年に3~4回開催される薬機法や景表法のセミナーに無料で参加できるのもうれしいところ。

こういったルールは時事的な要素でどんどん更新されていくので、定期的に学べる環境があると知識をアップデートしやすくなります。

また、講座では薬機法だけでなく、関連する景表法や健康増進法などの知識も学ぶことができます。

メリットまとめ

  • 仕事の獲得や単価アップにつながる
  • 他社・他者との差別化が図れる
  • 薬機法や景表法のセミナーに無料で参加できる
  • 関連する法知識も学ぶことができる

薬機法管理者をとるデメリット

薬機法管理者取得のデメリットは、メリットの項目でもお伝えしたように、ヘルスケアやコスメ関連の広告に関わっていない人にとっては、使い道のない資格だということです。

受講・受験資格は控えめにいっても高額なため、取得する意図をはっきりさせたうえで申し込むといいでしょう。

また、どの資格でもいえることではありますが、資格を取ったからといってその後の情報収集や学びが不要になるわけではありません。

薬機法の知識を生かしていくためには、継続した情報収集・学びが必要です。

デメリットまとめ

  • ヘルスケアやコスメ関連の広告に関わっていない人には使い道がない
  • 受講費用・受験費用・更新費用が高額
  • 当然だが、資格取得後も学びが必要

薬機法管理者講座について

薬機法管理者講座は、パソコンやタブレット、スマートフォンなどを利用したeラーニングで受講できます。

資格試験を受けず、この講座のみを受けることも可能です(受講費用は59,800円)。

全14章の学習コース

講座は全14章からなっています。

それぞれのコースの内容は、こんな感じです。

  1. 【法構造理解】薬機法の基本的理解
  2. 【法構造理解】薬機法のペナルティ (1) 行政指導
  3. 【法構造理解】薬機法のペナルティ (2) 刑事摘発
  4. 【法構造理解】景表法の実践的理解
  5. 【サプリメント編】薬機法とサプリメント
  6. 【サプリメント編】健康増進法とサプリメント
  7. 【サプリメント編】行政関与型 (1) 特保 (特定保健用食品)
  8. 【サプリメント編】行政関与型 (2) 栄養機能食品(付.食品表示法)
  9. 【サプリメント編】明らか食品
  10. 【サプリメント編】使える表現・使えない表現
  11. 【サプリメント編】ダイエット食品
  12. 【健康・美容製品】機器タイプ
  13. 【健康・美容製品】塗りタイプ
  14. 【サプリメント編】行政関与型 (3) 機能性表示食品

個人的には、もう少し「薬機法自体」を勉強できると嬉しかったなぁと思いますが、幅広く学べたことはよかったと思っています。

1章につき、5~11ほどのチャプター

各章は、5~11ほどのチャプターで構成されています。

そして、各章の最後にはチェックテストが用意されています。

一つひとつのチャプターの内容はそんなに多くないので、サクサク読み進められます。

チェックテストは、修了試験や資格試験とは違い、何度でも受けることができます。

スマホ対応なので、どこにいても学べる

薬機法管理者講座は、スマホでも受講できるのがうれしいところ。

重いパソコンやテキストなどを持っていなくても、スマホ一つあればどこでも勉強ができます。

修了試験・資格試験ともに、24時間365日受験できる

全14章の学習が終わったら、まずは修了試験を受ける必要があります。

そして、修了試験に合格したら、資格試験を受けるという流れです。

修了試験資格試験
問題数3問3問
試験方式記述式記述式
試験時間60分60分
合格点85点85点
受験可能回数1回のみ1回のみ
受験資格講座を受講済みの方修了試験を合格した方

ありがたいのは、修了試験・資格試験ともに24時間365日受けられるということ。

土日でも夜間でも受けることができます。

ただし、どちらも一回しか受けることができないので注意しましょう。

また、記述式であり、採点は担当者が行うため、合否が出るまでには数日かかる場合があります。

私は、平日の夕方に受験し、当日の夜には合格通知が届きました。

資格取得までの流れ

受講申し込みから資格取得までの流れは、下記のようになります。

  1. 受講申し込み・ユーザー登録
  2. 支払い(カード・銀行振込・請求書払い)
  3. 受講者IDとPWの発行
  4. 受講開始(入金より一年間が受講可能期間)/身分証の提出(修了試験受験のために必須)
  5. 受講完了後、修了試験の受験
  6. 修了試験に合格したら、資格試験の受験
  7. 合格

修了試験と資格試験に万が一落ちてしまった場合には、追試を申し込む必要があります。

5日で薬機法管理者に合格した勉強方法・勉強時間

私は2024年8月1日に申し込み、本人確認書類や身分証の提出が完了した8月2日から受講を開始しました。

そして、資格試験に合格したのが8月6日です。

合格後に、登録講習動画(2、3分ほどの短い動画)とミニテスト(1問)を受ける必要があったのですが、これは翌7日に受講。

修了試験も資格試験も入金から1年以内であればいつでも受けられる分、先延ばしにしたい気持ちもありましたが、そうするとだらだらと先延ばしにし続けてしまいそうなので、早めに動いてよかったなと思っています。

早くとれば、その分「薬機法管理者」として活動できる時間が長くなる!

勉強方法:ひたすらノートにまとめて記憶!

勉強方法は、古典的ですが講座内容をひたすらノートに書き写して記憶

講座を一周したら、ほかの受講者たちのQ&Aを一通り確認し、わからない箇所をつぶしていきました。

質問をするためには、受講費用に含まれている「質問チケット(3回分)」を消化していく必要があるのですが、わからなかった箇所はすでにQ&Aで回答がされていたので、自分の質問チケットを使うことはありませんでした。

その後、再度講座内容をサラッと一周して、修了試験に臨みました。

勉強時間:4日間で25時間ほど!

受講開始から資格試験合格までの5日間のうち、しっかり勉強をしたのは4日間です。

その4日間で、合計25時間ほどを薬機法管理者の勉強時間にあてました。

平均すると一日に6時間ほどですね。

自宅はもちろん、移動中の電車の中などでも勉強していました。

一日当たりの勉強時間は多めでしたが、講座では法律をただ説明するだけでなく、過去の違反事例なども提示されていたので飽きずにすすめられた気がします。

薬機法管理者の難易度

薬機法管理者は、全3問の記述式の問題で、100点満点中85点以上をとる必要があります。

これは、修了試験・資格試験ともに同様です。

そのため、単純に計算をしても、全3問のうち1問でも点が取れなければ不合格となります。

そのため、受験前は不安やプレッシャーを感じることも多く、難易度が高いのではないかと感じる場合もあるかと思います。

しかし、個人的な感覚ではありますが、薬機法違反となる核の部分をしっかり頭に入れておけば、不合格になることはほとんどないのではないかと思います。

ほかの方のブログやSNSなどを見ても、「落ちた」「不合格」「追試」というワードは見つけられなかったため、難易度は高くないと思います。

修了試験について

修了試験は、薬機法管理者講座をすべて受講した後に受験する試験です。

この修了試験に合格することで、資格試験の受験が可能になります。

私は、「資格試験よりは難易度低いだろうし、とりあえず受けてみるか」と思い受けてみましたが、一応合格だったものの思ったより難しく感じました。

私の修了試験の結果です

その結果が、平均点以下だったことに現れています。

講座内の各章の最後のチェックテストはマークテスト方式ですが、修了試験からは記述式になるので、それに慌ててしまわないように心の準備をしておくことが大切だと思います。

ちなみに、公式サイトで提示されている(おそらく資格試験の)過去問はこんな感じです。

難消性デキストリンを用いたサプリメントに関して厚生労働省の許可をもらって「糖尿病」と標榜したい。どのような手段が考えられるか? 考えられる手段を挙げて検討せよ。

資格試験について

そして、修了試験合格後に受けた資格試験。結果は、こんな感じでした。

資格試験は、平均点に到達してて一安心

修了試験と資格試験の難易度は、修了試験のほうが少し低い気もしますが、個人的にはどちらも同じくらいのイメージです。

どちらも、覚えた事柄をもとに頭を使わなければいけない問題ですね。

ただ、それぞれ3問しかないので、60分の試験時間は結構余裕があると感じます。

薬機法管理者資格を取得するうえでの注意点

薬機法管理者を受験するかどうか迷っている方は、下記も参考にしてみてください。

講座内容が実務に沿っているかをチェック!

まずは、講座内容が、これからやりたいことや実務に沿っているかどうかはチェックしましょう。

学習コースの説明の際に少し書きましたが、個人的にはもう少し薬機法自体を勉強できるとなおよかったという印象があります。

これは、私が医薬品や医薬機器などに関連する記事作成にも携わっているためです。

逆にいえば、健康食品や化粧品、サプリメントなど、薬機法に抵触する恐れがあるものを仕事としている人にはもってこいの資格だと思います。

薬機法自体をもう少し勉強したかったものの、これから「健康食品や化粧品、サプリメント」などに関わる仕事もしやすくなると考えると全然後悔はしていません。

受講料・受験料・更新料を事前に把握しておきましょう!

何度か記載しているように、薬機法管理者の受講・受験費用は高めです。

資格取得までに89,800円、その後は1年ごとに更新料がかかります。

ヘルスケアやコスメに関連する仕事をしておらず、今後もその予定はない状態であれば、資格を取得しても生かす機会がなかなかないと思いますので、よく考えたうえで受験を決めていただければと思います。

薬機法管理者とコスメ薬機法管理者の違い

薬機法管理者には、コスメ薬機法管理者とのセット割引が用意されているため、「2つともとったほうがいいのかな?」「この2つはどう違うんだろう?」と思う人もいるのではないでしょうか。

コスメ薬機法管理者は、その名の通り、化粧品や薬用化粧品に特化した講座・資格です。

そのため、化粧品の広告を行うインフルエンサーやアフィリエイターなどに人気の資格となっています。

コスメ薬機法管理者
学習内容化粧品、薬用化粧品等に特化した薬機法
講座内容全5章/66チャプター
受講・受験料50,000円
試験方式記述式
問題数3問
試験時間60分

コスメライターを目指している方やコスメ関連のアフィリエイトに力を入れていきたい方は、コスメ薬機法管理者や、コスメ薬機法管理者とのセット受講を検討するのがおすすめです。

薬機法管理者に合格して、目指せ単価アップ&仕事ゲット!

薬機法管理者は、ヘルスケアやコスメの広告に関わるライターやアフィリエイター、インフルエンサー、マーケターなどにとって、とっておいて損はない資格です。

特に私のようなフリーランスで活動しているライターであれば、持っていることで獲得できる仕事の幅が広がったり、単価アップが期待できたりします。

最短で5日ほどで取ることも可能ですので、気になる方はぜひ検討してみてください。

お仕事依頼はお問い合わせよりお願いいたします!

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