- ライターになりたいけれど文章力に自信がない
- テストライティングでいつも落とされてしまう
- ライターを始めたはいいものの、なかなか長期的な契約が取れない
- 書いた文章にたくさん修正が入るけれど、何がダメなのかいまいちわからない
今回は、そんな未経験&初心者ライターの方に向けた記事です!
「ライターとしてもっと高単価の仕事をゲットしたいな~」「長期契約を結んで安定したいな~」と思っている方は参考にしてみてください。
文章をうまく見せる基本的なコツ・ルール
私はこれまで8年ほど、新人ライターの採用・教育を行ってきました。
今回はその経験をもとに、「とりあえずここを抑えておけば、今より文章うまく見せられるよ!」というポイントをまとめてみたいと思います。
具体的にはこの5つです!
- 文末表現にバリエーションを持たせる
- 「一文一義」を心がける
- 主語と述語をかみ合わせる
- 列挙するときは品詞を揃える
- 基礎的過ぎるけど「ファミコン言葉」には注意
それぞれ詳しく説明していきます。
文末表現にバリエーションを持たせる
今日、私は7時に起きました。起きてすぐに顔を洗い、歯を磨きました。その後、ゆっくりとコーヒーを淹れて、ニュースをチェックしました。
ちょっと極端ですが、この文章を読んでどのような印象を持ちますか?
なんだか小学生の作文のような印象を持たないでしょうか。
これは、文末がすべて「~した」となっていることが原因の一つです。
今日、私は7時に起きました。起きてすぐにしたことは、洗顔と歯磨きです。その後、ゆっくりとコーヒーを淹れて、ニュースをチェックしました。
2つめの文章の文末を「です」に変えただけで、リズムが良く、読みやすくなったのがわかると思います。
文末表現には
- です
- ます
- でしょう
- でした
- ません
- だ
- である
- 体言止め
などいくつかの種類があります。
これらをできるだけバリエーションをつけて使うことで、文章の読み進めやすさは格段に変化します。
ぜひ試してみてください。
「ですます調」と「である調」は、混在してしまわないように注意!
実際に私が担当している業務で、クライアントから「文章が稚拙すぎる」といったクレームが入る時は、だいたい同じ文末表現が続けて使われています。
(そして、文末を修正するだけでクレーム解消することも多々あります。)
個人的には、同じ文末を続けて使うのは2回までにしておきたいところです。
「一文一義」を心がける
初心者ライターさんの文章でよくあるのが、一文に要素をたくさん詰め込んでしまっているパターンです。
私は休日によくカフェに行くのですが、そのカフェのチョコレートスコーンが格別で、それを食べながら読書をする時間は私にとって憩いのひと時です。
こういう文章ですね。
軽い話題をまとめているだけなら、そこまで問題はない(と思う)んですが、専門情報などが羅列されている場合はとても読みにくくなってしまいます。
私がよく行くカフェには、チョコレートスコーンが売られています。そのスコーンを食べながら読書をする時間は、私にとって憩いのひと時です。
このように、一つの文に入れる要素は一つ(か二つ)に絞ると、読みやすく、何が言いたいかがわかるようになります。
主語と述語をかみ合わせる
そのカフェの良さは、チョコレートスコーンがおいしく私はとても気に入っている。
「そのカフェの良さは」と始まっているのに「気に入っている」と終わっており、主語と述語がかみ合っていません。
そのカフェの良さは、チョコレートスコーンがおいしいことだ。私はとても気に入っている。
こんな感じで直すと、「何がどうで」「誰がどう思ったか」が明確にわかるようになります。
列挙するときは品詞を揃える
私がカフェに行く目的は、チョコレートスコーンを食べたいからと、ゆっくり本を読むことだ。
ちょっと極端すぎますが、「チョコレートスコーンを食べたい」「ゆっくり本を読むこと」と、助動詞と名詞が混ざっているので違和感を与えます。
私がカフェに行く目的は、チョコレートスコーンを食べることと、ゆっくり本を読むことだ。
私がカフェに行くのは「チョコレートスコーンを食べたい」「ゆっくり本を読みたい」と思った時だ。
などとすると、おさまりがいいです。
基礎的過ぎるけど「ファミコン言葉」には注意
ファミコン言葉というのは、ファミレスやコンビニなどの店員さんがよく使う(と言われている)、間違った日本語のことです。
- コーヒーになります。
- 5,000円からお預かりいたします。
- コートのほうお預かりいたします。
- コーヒーは食後にお出しする形でよろしかったでしょうか?
正しくは
- コーヒーです。/コーヒーでございます。
- 5,000円をお預かりいたします。
- コートをお預かりいたします。
- コーヒーは、食後にお出ししてよろしいでしょうか?
ですね。
「~になります」「~のほう」などはビジネスメールでもよく見ますが、クライアントに向けて書く文章では確実に避けておきたいところです。
特に、報酬を得て、クライアントに代わり文章を書く商業ライターは、文章力を怪しまれることになるので絶対に避けましょう。
まとめ:ポイントを押さえておけば、文章はうまく見せられる
ということで、文章をうまく見せるコツを5つご紹介しました!
参考になっていればうれしいです。
もっと細かい文章力の基本を知りたい人は、こちらの本がおすすめです。