某企業にてライターから編集者になり、今では業務委託のWEBライターさんへの発注作業も行っているサンです。
執筆をするのはライターさんですが、その記事に責任を持つのは管理者である私の役目。
できるだけトラブルを起こさないために、ライターさんを見る目も結構シビアです。
というわけで本日は、発注者の立場から「こんなWEBライターには継続して依頼する!」「こんなWEBライターにはもう頼みたくない!」という例をまとめてみたいと思います。
クラウドソーシングを利用してライティングを始めたけど、なかなか継続した契約につながらない…
という方はぜひ読んでみてください。
また、ちょっと慣れてくると
ほかのライターよりも優先して依頼がほしい!
と、思い始めるWEBライターさんも多いのではないかと思います。
そんな方にも、ぜひ参考にしてもらえたらうれしいです。
「もう依頼したくない…」と思うのは、こんなWEBライター
依頼する立場としては、責任感を感じられないライターさんには、継続した依頼をすることが難しくなります。
具体的には、
- 納期を守れない
- 連絡が遅い
- トンマナ・レギュレーションを守らない
- 誤字脱字が多い(見直しをしていない)
- 他サイトのコピペばかり
- 日本語が下手
- 結果を出していない状態で単価交渉をしてくる
などなど。
一つずつ解説していきます!
納期を守れない
個人的に「依頼したくないライターNO.1」は、納期を守れないWEBライターさんです。
「少しくらいなら…」と考えてしまうライターさんも少なくないのですが、納期意識は結構シビアにみられています。
ライティングが遅れると、その後の工程も全部遅れ、それが会社の金銭的な損失にもつながるリスクがあるため、納期を守れるかどうかは重要です。
連絡が遅い
「納期を守れないWEBライターさん」はだいたい「連絡も遅い」です。
「納期に間に合わない」ということすら事後報告するってどういうことなの…。
時間や場所の定めなくできる仕事が多いからこそ、WEBライターにとって報連相は大事だと思います。
トンマナ・レギュレーションを守らない
ライティング案件には、大体クライアントごとのトンマナ・レギュレーションがあると思います。
そのレギュレーションの複雑さや難しさの程度には差があると思うのですが「まずは順守する姿勢を見せてくれ!」というのが正直なところ…。
「レギュレーションを見ずに書いたよね?」と言いたくなるような記事を書いてきたライターさんには、その後依頼する気が無くなります。
誤字脱字が多い(見直しをしていない)
キャッチコピー部分など、「見直しをしてれば確実に気付いたよね??」みたいな場所にあきらかな誤字脱字があるライターさん。
執筆に対する責任感を感じられないので、依頼の優先度は下がります。
他サイトのコピペばかり
コピーコンテンツNGですから!
気づかないと思ってるライターさんも多いみたいですが、コピーコンテンツチェックツールなどが今はたくさんあるので、意外とわかります。
「ちょっとした惰性が仕事(信頼)を失う原因になる」と理解しておいてほしいです。
日本語が下手
教育でどうにかなりそうであれば教育をするのですが、あまりにも日本語が下手なライターさんは「教育の時間・コスト」のほうがかかってしまうので残念ながら依頼はしなくなります。
具体的には、主語と述語のねじれ、文末(です・ます)などが全部一緒でリズムが悪い、コンビニ言葉を多用、らへんは気になります。
結果を出していない状態で単価交渉をしてくる
質のいいライターさんには、単価交渉をしてくる方がなぜかあまりいないんですよね。
逆に、誤字脱字も多くクレームもちょこちょこもらっているような、質が微妙なライターさんから、単価交渉をいただくことがよくあります。
不思議。
「優先してライティング依頼したくなる」WEBライターはこんな人
逆に、優先して依頼をしたくなるライターさんは、責任感を持ってライティングをしてくれる方です。
具体的には、
- 納期を守る
- クライアントに合わせて、文章表現を書き分けられる
- クライアントのリスク度合いを察知できる
- コンテンツ全体に対する改善点を、適度な範囲で提案できる
- イレギュラーな依頼にも柔軟に対応してくれる
- 該当分野への関心が高く、自己学習を行っている
- 依頼するごとに成長していることが見て取れる
納期を守る
「納期を守れないライターさん」には依頼をしたくないのだから、当然っちゃ当然ですね。
何回も言いますが「納期を守ること」は本当に大事です。
毎回、確実に納期を守ってくれるWEBライターさんは本当に貴重です。
急な体調不良など仕方ない部分はあると思うのですが、「急な体調不良にもかかわらず、絶対納期を守るライターさん」なんかは神だと思います。
クライアントに合わせて、文章表現を書き分けられる
クライアントによって、「堅めの文章」や「くだけた文章」、「シンプルな文章」や「盛った文章」など、好みがあります。
依頼内容や参考となる文章から、この好みを察知し書き分けられるライターさんは本当にすばらしいです。
クライアントのリスク度合いを察知できる
上の話にもつながるんですが、クライアントによって求める文章のレベルは違います。
「いつもならこのくらいの文章で喜ばれるのに、このクライアントからはクレームが来た!」ということもあります。
そのリスクを敏感に察知し、いつもとは違う手法で記事を書いてくれたり、細かい部分まで申し送りをくれたりするライターさんはありがたいです。
コンテンツ全体に対する改善点を、適度な範囲で提案できる
ライティングに少し慣れてくると
画像の位置はここのほうが、文章を読んでもらいやすくなるのでは?
クライアントに事前にこういう説明をしておくと、その後の作業がスムーズになるのでは?
など、気になることも出てくると思います。
そういった改善点を伝えてくれるライターさんは、個人的には「一緒にコンテンツを作っている」という意識を感じ、とても好感が持てます。
ただ、大切なのは「適度な範囲で」ということ。
物理的に不可な提案だったり、そういった提案への対応に時間が取れなかったりすることもよくあるので、毎回毎回長文で提案(というか指摘…?)が来ると逆効果になります。
イレギュラーな依頼にも柔軟に対応してくれる
- いつもは17時が納期だけど、この案件は15時までに納品してほしい!
- いつもとは構成を変えて執筆をお願いしたい!
といった、ちょっとしたイレギュラーに柔軟に対応してくれるライターさんは、本当に手放したくない人材です。
該当分野への関心が高く、自己学習を行っている
案件のテーマとなる題材にもともと興味があったり、より良い記事作成のために勉強をしてくれていたりするライターさんは、「今後も依頼しよう!」と思いますね。
逆に言うと、「頼まれなくても勉強したくなる」分野のライティング案件を選ぶのが、いい記事を書いて満足してもらうための近道だと思います。
依頼するごとに成長していることが見て取れる
最初はそこまで期待していなかったライターさんが、依頼回数を重ねるごとに良い文章を書いてきてくれるようになるとうれしくなります。
案件を「こなす」のではなく、工夫してみたり、勉強したりしているのがわかるからですね。
まとめ:求められていることの一つ上をできるWEBライターは貴重!
数記事ライティングをし、慣れてくると「このくらいのレベルでOKだな」という基準がわかってくると思います。
発注者が優先して依頼をしたくなるのは、そんな「これでOK」のレベルの「一つ上を目指してくれるライターさん」です。
当然ではありますが、ほかのライターさんと大きな差がなければ、優先して依頼することもありません。
「クライアントのリスクを察知する」などはちょっと難しい部分もあると思いますが、「納期を守る」「該当分野の勉強をする」あたりは努力次第でどうとでもなるはず。
ほかのライターに差をつけることで、優先して依頼をもらいましょう!