この記事では、文章力を鍛えるためのおすすめの本を2冊ご紹介します。
私はこれまで数十人の初心者ライターの教育をしてきましたが、たくさんの本を読む必要はないと考えています。
商業ライターに必要な情報が網羅されている2冊を読むことで、効率的に文章力をアップしましょう。
文章力の勉強をしたいけど、スクールに通うお金はない…
WEBライターになったけど、いまいち自分の文章に自信が持てない…
そんな、未経験&初心者WEBライターの方はぜひ参考にしてみてください。
初心者ライターにおすすめの文章力アップのための2冊
私がおすすめするのは
この2冊です。
たった2冊ですが、読むことで「文章力に自信が持てるようになった!」「クレームや修正が少なくなった!」となるはずです。
「クライアントが満足する記事を書くための文章力アップ」がテーマになっているので、ブロガーやアフィリエイター、取材ライターのような、主語が「私」になる記事を書いている方にはちょっと合わないかもしれません。
そもそも「クライアントからクレーム・修正が入る記事」とは?
- 誤字脱字がある
- 日本語が変
- リズムよく読み進められない
- 書いてほしいことが書かれていない
- 書いてほしくないこと・間違ったことが書かれている
これまで何百社ものクライアントの記事を担当してきましたが、文章に対し入るクレームや修正は、ほとんどがこの5つです。
多分、過言ではない!
逆に言えば、「正しい日本語で読み進めやすく、伝えてほしいことが書かれている」文章であれば、クライアントはほとんどの場合満足してくれます。
少なくとも、クレームになることはありません。
というわけで、そんなスキルを学べる2冊をそれぞれご紹介します。
文章力の基本
「正しい日本語で読み進めやすい文章を書く」ためにおすすめしたいのが、これです。
「主語と述語をかみ合わせる」とか、「『に』を正しく使う」とか、本当に基礎的なことしか書かれていないんですよ。
「そんなん知ってるわ!」と言いたくなるような簡単なことばかりです。
でも!!
1つ1つは簡単でも、それをすべてクリアする文章を書くのって意外と難しいんですよね…。
「簡潔な表現を選ぶ」とか「余分なつなぎ語を削る」とか「読み手を待たせない」とか…。
私もできていないことが多い!
読んだときは「ちょっと基礎的過ぎるかな~」と思うかもしれないですが、本の内容を頭に入れたうえでもう一度自分が書いた文章を読んでみてほしいです。
「わかりやすく説明してたつもりで、同じようなことを2回書いていた」「初めて読んだ人には、何が要点なのかわからないかも」といった視点を持てるようになると思います。
あとですね、簡潔でムダがない文章って読み進めやすいんですよ。
で、読み進めやすい文章って、ちょっとした誤字があっても気づかれにくいんですね。
いや、もちろん誤字があるのはよくないです。
でも「読み進めやすい文章に誤字がある」のと「読み進めにくい文章に誤字がある」のでは、印象が全く違うんですね。
前者は単なるケアレスミスだと思われる確率が高いですが、後者は日本語が下手な人だと思われます。
だからこそ「テストライティングを通過したい!」「クレームや修正をもらいたくない!」と思っている人には、ぜひ一度読んでほしい本です。
「きれいな文章」を書けるようになりたい人におすすめの本です。
名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方
この本は、1冊目の「文章力の基本」で基本的な文章力をアップした後に読んでほしい本ですね。
伝えたいこと・読ませたいことを「どう表現するか」を学べます。
少し昔の本なので、中古で「1円」から売られていますが、内容は今でもばっちり勉強になります。
「文章力の基本」とは違い、この本には国語で習うような文法や構成の組み方などは書かれていません。
タイトルの通り「名作コピー」を実例に、そのコピーができるまでの過程や言葉の選び方、アピールポイントの発見の仕方などが書かれています。
コピーライターの教本的な立場ではあるのですが、商業ライターの文章力アップにおいても学ぶ部分はたくさんあります。
特に大事なのは「何をどう伝えるか」という点でしょうか。
「基本的な日本語力には問題がないけれど、いまいち言いたいことが伝わらない」「クライアントのアピールになる記事を書かなくちゃいけないのに、何がアピールになるかわからない」みたいなことで悩んでいる人にはもってこいです。
「刺さる文章」を書けるようになりたい人におすすめの本です。
まとめ
文章力に関する本って、星の数ほど売られていますよね。
私も、話題になっている文章力アップ系の本はまあまあ読んできました。
でも結局、現在うちにある文章力アップ系の本はこの2冊と、「沈黙のwebライティング」だけです。
「沈黙のwebライティング」は、「売れる文章」を書きたい人におすすめの本です。
商業ライターとしては、この2冊に書いてあることが頭に入っていれば、そうそう高い要求以外はこなせていけると思います。
何冊ものライティング本を読むのも間違いではないけれど、まずはこの2冊で基本を叩き込みましょう。